坐骨神経痛は、腰からお尻、脚にかけての痛みやしびれを伴う症状が特徴です。特に長時間の座位や不良姿勢が原因で悪化することがあります。こういった症状に悩む人も多いのではないでしょうか。症状を軽減するためには、適切なストレッチを取り入れることが有効です。本コラムでは、症状を改善するストレッチを紹介していきます。

ハムストリングスのストレッチを行うことで、太もも裏の筋肉を柔軟にし、坐骨神経への圧迫を軽減できます。床に座り、片膝を伸ばしてもう一方の膝を曲げ、伸ばした脚のつま先を手でつかむように体を前に倒しましょう。このストレッチを20〜30秒間行い、左右交互に実施します。

次に、膝抱えストレッチです。このストレッチは、腰と臀部周りの筋肉を柔軟にする効果があります。仰向けに寝て、片膝を胸に引き寄せ、30秒ほどそのままキープします。これにより、坐骨神経の圧迫を防ぐことができます。

ピラフォームス筋を伸ばすストレッチも効果的です。ピラフォームス筋は坐骨神経に非常に近い場所にあり、この筋肉が硬くなると神経が圧迫されて痛みを引き起こす原因に。仰向けで膝を曲げ、片足を反対側の膝に乗せ、両手で膝を胸に引き寄せます。これを20〜30秒間保持することで、筋肉をリラックスさせ、痛みを軽減できます。

さらに、腰回しのストレッチを取り入れることも有効です。腰回りの可動域を広げることで、神経への圧力を分散させ、痛みの予防に繋がります。床に座って両膝を曲げ、膝を左右に倒しながら腰を回すことで、腰の柔軟性が向上し、痛みを和らげます。

本コラムでは、坐骨神経痛を改善するストレッチについて紹介しました。ストレッチは無理に行わないことが重要で、痛みが強くならないように気をつけましょう。痛みを感じた場合は、すぐにストレッチを中止し、専門医に相談することをお勧めします。ストレッチを継続的に行うことで、坐骨神経痛の症状が改善される可能性が高まります。日々少しずつ実施することで、神経の圧迫を緩和し、痛みの予防に繋がります。